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ドライブレコーダーの有用性について

皆さんのお車にはドライブレコーダーを搭載していますか?数年前に高速道路のあおり運転が原因で痛ましい事故のニュースがテレビ等で報道されたことを受け、その後2020年6月に公布された改正道路交通法により、あおり運転(妨害運転)に対する罰則を創設され、これにより妨害運転は最大で懲役3年の刑に処せられるようになりました。2024年12月のJAF Mateオンラインに、カーナビゲーションやドライブレコーダーを製造・販売しているパイオニア株式会社が、インターネットでドライブレコーダーの利用実態の調査を実施し、ドライブレコーダーの搭載率が高まっていることが掲載されています。ドライブレコーダーの搭載率は約64%で、購入したい意思があるという方を加えると90%に達している状況のようです。搭載理由の第一位はあおり運転対策となっており、自己防衛でのドライブレコーダー搭載の意識が高いことが掲載されています。

ドライブレコーダーを搭載する理由は、あおり運転対策だけではありません。そこでドライブレコーダーの有用性について解説したいと思います。
事故を起こした車にドライブレコーダーが搭載されていると、当事者から聴取した事故状況を客観的に確認でき、事故処理もスムーズに進みます。走行中の映像や位置、速度、ブレーキ操作などの走行データ等、また信号の色や相手側の動きなども記録されているため、事故当事者の事実に関する認識が異なる際、事実を証明することに役立つことがあります。

■交通事故原因の解明
事故原因の特定のための証拠となり、例えば「対向車がセンターラインをはみ出してきた」「相手車両が信号無視してきた」など自らの正当性を証明することができ、示談交渉にも有効活用されます。

■交通事故防止効果
「自分の運転が記録される」という意識から、ドライバーが注意力や緊張感を持った運転を心がけるようになるとも言われています。

■交通安全教育への活用
「記録された映像を確認できる」ことから、事故にはいたらなくてもヒヤリとしたり、ハッとしたりするような危険な場面、事故を起こしやすい運転操作や運転行動を振り返って客観的に確認することができます。

このように、ドライブレコーダーは、交通事故の状況を映像で記録しておくだけでなく、ドライバーに安全運転を意識させることで事故を未然に防ぐという効果があります。
また、搭載理由のトップであるあおり運転等の被害にあった時の映像があれば立件できたり、保険金を不正に得ようとする当たり屋行為による保険金・損害賠償請求を排除できたりすることもあります。

次にドライブレコーダー搭載時の注意点です。
■メモリーカードの取扱の注意
・記録されたデータが消えるトラブルは、メモリーカードを抜くときに多い
・慎重にメモリーカードを抜く
・カードの記録時点の把握、カードの定期交換、予備カードの準備
・常時記録は上書きされるため、事故後は上書きされない様、電源を切る。

■運転開始時のドライブレコーダーのチェックの習慣化
・電源ランプ点灯状況(青は〇、赤はエラー)

■ドライブレコーダーは相手ではなく自分を映す装置である
・まずは自分自身の運転を注意する

■ドライブレコーダーの存在を早期に警察と相手方に知らせる
・ドライブレコーダーがあることは目撃者がいることと同じ
・相手方があり得ない事故状況を警察に述べることを先んじて抑制
・自分に不利なことが映っていることでドライブレコーダーの存在を隠すことはしない

■保険会社のドライブレコーダー特約の活用
・自動車保険の契約者に貸与する特約ですが、撮影機能に加え、事故防止の警告機能や事故連絡機能など様々な機能があります。

最後に私事ですが、約6年前に交通事故に遭遇しました。私は優先道路を直進中で、一時停止を無視して右横道路から飛び出してきた車に衝突されました。ドライブレコーダーのお陰で基本の過失割合は大きく変わり有効性を実感しています。
 

田中 美子(たなか よしこ )

CFP®認定者

1級ファイナンシャル・

プランニング技能士

TLC(トータルライフコンサルタント)副称号:生命保険協会認定FP

損害保険上級資格

DCプランナー2級

キャリアコンサルタント

公開日: 2025年02月20日 10:00