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ドライブレコーダーの威力

先日、自動車事故に遭遇しました。一車線の道路を西から東に向けて直進中に、交差点で南方向から一時停止を無視した車両が飛び出してきました。驚いて急ブレーキを踏むも間に合わず、相手車両の助手席側ドアに衝突しました。相手車両は数十メートル先でやっと止まりました。一瞬の出来事に驚いて私は唖然となり、暫くの間ハザードつけて呆然としてしまいました。今のは一体何?という感じの事故でした。
相手の運転者にも怪我がないことを確認し、「一時停止しなかったですよね。」と声をかけると、「すいません、考え事をしていて止まりませんでした。」とのこと。
警察の現場検証が始まる頃には、自動車ディーラーの方々も現場に駆け付けてくれて、担当者から「ドライブレコーダーを見てみましょう」と言われました。事故のショックでドライブレコーダーを設置したことも頭から飛んでました。早速見てみると、相手車両が一時停止を怠ったことや、減速をしていなかった様子が記録されていました。

炎天下での現場検証では、事故の状況をあれこれと警察に聞かれました。「どのあたりで相手車両を認識してブレーキ踏んだか」や「衝突したのはどのあたりか」など。記憶の限り回答をしましたが、「あなたも注意して運転しないといけない」と私まで責められる始末。「申し訳ありませんが、ここは毎日の通勤路です。どこにどんな交差点があるのかは十分わかっています。相手車両が急にスピードを上げて飛び出してきたので、徐行していたとしても衝突したかもしれません。ドライブレコーダーで確認してはどうでしょうか」と提案しました。
ドライブレコーダーの威力すごし!警察も動画を見て一発で納得したようでした。「あなたの言う通り、ここでブレーキ踏んで、この辺りで衝突して…」とあっという間に現場検証が終わりました。
ドライブレコーダーは確実に事故の証拠になってくれました。しかし、警察は交通事故があった事実を証明するために現場検証をしているだけです。このあとは双方が加入している保障団体が話し合って事故の解決を図ります。まだまだ時間を要します。
ドライブレコーダーの映像を保障団体に提出し、過失割合に影響があるのかどうか、始まったばかりなのでまだわかりませんが、次回のコラムでは結果をお知らせできると思います。

昨年、高速のあおり運転がマスコミに何度も取り上げられたことで、ドライブレコーダーの需要が高まっているようです。生産が間に合わない時期もあったほどで、私も注文から2か月待ちました。それが、設置して半年でお世話になるとは夢にも思いませんでした。また、今回の事故では、ドライブレコーダーのお陰で相手車両の他の法令違反も証明できました。助手席に禁止されているサンシェードをつけていたのです。ドライブレコーダーが撮影していたからこそ実証できるというもので、肉眼ではわかりませんし、すぐに外されたら証明もできません。
ドライブレコーダーは、相手ばかりでなく自分の過失も明らかになることから、結果として自分自身の交通安全への意識も高くなります。交通安全を意識して運転をしていくためにも、また事故の際に有力な証拠となる情報を記録するためにもドライブレコーダーを設置することをお勧めします。
田中 美子(たなか よしこ )
AFP ファイナンシャル・プランナー
2級ファイナンシャル・
プランニング技能士
TLC(トータルライフコンサルタント)副称号:生命保険協会認定FP
損害保険上級資格
DCプランナー2級
キャリアコンサルタント
公開日: 2018年08月23日 10:00